storyイメージ

ぐるぐる回る、人と人とのつながり

「KYOTO LAUNDRY CAFE 」

コインランドリーといえば、賃貸住まいの独身層が利用するイメージがある方もいらっしゃるかと思いますが、近年コインランドリーを取り巻く環境が利用者層や需要とともに変化してきているのをご存知でしょうか?

家庭では洗えない布団などの大きな洗濯や、梅雨時期のカビ対策のため乾燥機のみの使用、家事の時間短縮のためや洗濯時間の待ち時間を有効活用するなどで女性の利用頻度が高まっています。
また最近では、インターネットを利用して洗濯機の利用状況がわかったり、洗濯終了時間が近づくとメール通知がくるなど新たなサービス導入をしているコインランドリーもあるようです。

上記のようなデジタルなサービス提供ももちろん魅力的ですが、地域コミュニティの活性化に貢献するアットホームなコインランドリーもあるんですよ♪
今回は、コインランドリーの合間にご近所さん同士顔見知りになってランチやカフェを楽しめる、京都を走る路面電車“嵐電”の線路沿いにたたずむ「KYOTO LAUNDRY CAFE」 をご紹介します。

海外生活を経験して気づいた地元の新鮮さ



お話を伺ったのは、オーナーの山本理恵さん。
京都の壬生エリアで生まれ育ち地元で就職し法律事務員などの仕事を経験。2011年~2018年は韓国でお仕事をされ、帰国後の2019年にKYOTO LAUNDRY CAFEをオープンされました。

しばらく地元を離れることで日々の地域の方との生活が新鮮に感じ、地元に貢献できる仕事がしたいと気づいたのがオープンのきっかけ。
ご近所さんの顔もよくわからないという方がほとんどの昨今ですが、『洗ってキレイ 食べてキレイ ぐるぐる回る、人と人とのつながり』をコンセプトに、ここではお客さん同士がどんどんつながっていきます。
様々な人が利用し生活に結びつくランドリーを起点にし地域コミュニティの憩いの場所としてKYOTO LAUNDRY CAFEは親しまれています。




ずらっと並んだ洗濯機がカッコイイですね







ママ友の憩いの場にもなるよう おもちゃ類も充実しています


カフェの概念を超えたチャレンジの連続

ママ友の集まりや地域の町内会にも利用されるなど、お客様の約8割はご近所さんだそうですが、そのほかにも定期的に実施されているイベントを目的に訪れる方も多いです。
KYOTO LAUNDRY CAFEはオープン以来3年間、レストラン・カフェ機能の概念を超えて様々な事業に取り組んできました。
ヨガや中国語会話のワークショップ、オープン以来ずっと人気の 英会話が楽しめるMeet Up Party!
現在コロナの影響で実施を控えていますが、過去にはハロウィンパーティーや自主映画上映会、フリーマーケットなどなどたくさんのイベントを実施してきました。
(ヨガや中国語会話、Meet Up Partyは現在も実施中です)

今回は今年7月にスタートしたばかり、今イチオシのシェアキッチン事業についてご紹介いたします!
日替わりオーナー制のため、同じ場所で「曜日」や「時間帯」ごとにテーマの違うお料理が楽しめます。将来お店を持ちたい人や、こだわりの食に挑戦したい人など誰でも1日からカフェオーナーになれるという事業です。
単なる日替わりランチという感覚ではなく、お食事を提供している方も各々のコンセプトを持っていらっしゃるので、毎日通ってもきっとその日ごとに新しい出会いや気づきが待っています!

幼馴染と広めたい、ヴィーガンの世界


「Rahmerc」の吉田友香さん(左)と小倉彩さん(右)


取材に伺ったこの日は、ヴィーガンキンパプレートを提供する「Rahmerc」さんがオーナーをされていました。
「Rahmerc」は0歳からの幼馴染である元保育士の吉田友香さんと、元アパレル勤務の小倉彩さんのお二人で活動されています。

究極のベジタリアンとも呼ばれるヴィーガンですが、完全菜食主義のことを指します。
肉や魚、卵や牛乳などの乳製品や動物性食品を口にしないだけでなく、革製品や毛皮などの衣類や小物、動物制由来のものが含まれる化粧品なども使用しないライフスタイルです。
ヴィーガン歴約1年半のお二人はたまたま同時期にヴィーガンに興味を持たれたそうです。植物由来の食事、コスメや石鹸、アクセサリーなどヴィーガンのライフスタイルを広めるための提案をされています。現在はご自身でイベントを主催や、今回のシェアキッチンのようなポップアップでの活動がメインだそうです。

そして、とても興味深いことに屋号である「Rahmerc」の読み方は自由自在!! 
各々が読みたいように発音してOKとのこと。実際吉田さんと小倉さんで読み方も異なっていました。
ヴィーガンを知ってヴィーガンから美容・健康問題・環境問題を考えるきっかけを与え、広がっていくことをビジョンとされています。

誰もがあたりまえに毎日摂る「食」を通じてヴィーガンという選択肢の1つや女性としての輝き方をKYOTO LAUNDRY CAFEのシェアキッチンを通じて広めていきたいとおっしゃっていました。




この日のランチはヴィーガンキンパプレート
彩りも豊かで食欲がそそられます。







おからこんにゃくの唐揚げはお肉じゃないとは思えないほど食べ応えがありました。



取材日のシェアキッチンオーナーは「Rahmerc」さん
前日は「千のや」さんという和食ランチですね♪
翌日は人気の朝ヨガイベントもあります☆



お二人の屋号「Rahmerc」さぁあなたは何と読みますか??





お二人ともお客さんとのコミュニケーションも楽しんでおられます。



0歳からの幼馴染でも、たまには意見がぶつかり合うこともあるのだとか。
お二人とも志が高い証拠ですね!











老若男女welcomeな空間づくりのためニューヨークブルックリンを意識した内装に


一期一会を楽しんで人のつながりのプラットフォームに

取材に行ったこの日もランドリー待ちのお客さんや、ランチに立ち寄られた常連さんと楽しく会話をされるオーナー山本さんの姿とアットホームな雰囲気がとても印象的でした。

生活シーンに直結する「洗濯」があることで、天気の話などから始まり自然にお客様と会話が弾んでいきます。
オープンから3年で地域の方々に徐々に覚えてもらい土台作りはできてきたとのこと。今では、お客様同士でお友達になってビジネスに繋がったり、モノ作りされているお客様を募ってマルシェを実施したりとどんどん仕掛けて、山本さん自身が志のある方々にとっての発信のプラットフォームにもなってきています。
オーナーはもちろん、お客さん同士の ”つながり” や 縁 が日々KYOTO LAUNDRY CAFEを彩っていきます。

コインランドリーを利用しに来られるお客さんの顔や来られる時間帯は全部覚えているという山本さん。お客さんととことんコミュニケーションを取り、カフェという概念にとらわれない山本さんのイベント展開の中で新たな自分の可能性に気づいたお客さんも多いのではないでしょうか。
できないことは無い!とのことなので何かをやりたい気持ちがある、と思う方は一旦山本さんに相談してみてください!!


嵐電の線路が目の前に。 走行中の電車内からもお店の看板がよく見えます。


人とのつながりを密にすることを目指していた山本さんにとって、コロナウイルスによるイベント自粛はダメージも大きくありました。しかしコロナ禍でFace to Faceでの交流を制限されることで、あらためて「人はコミュニケーションやふれあいを求めている」ということに気づいたそう。オンラインを利用してでも友達と会うのは人がつながりを求めているからじゃないのかと。
だからこそ、コロナ禍の今は準備期間だと捉え、みんなが求めている「つながり」を提供する場所作りを絶やしてはいけないなと意気込んでおられます!!




おや、ギターとピアノがありますね。
次に山本さんが仕掛けるのはもしや.........♪♪♪


みんなのサードプレイスに

ほかにも定休日を利用して、なかなか学校に行けない子供たちのための「居場所カフェ」という事業や、PC作業ができるコワーキングスペース「KYOTO KAUNDRY HOUSE」も展開されており、本当に誰でも受け入れてくれる場所という印象を持ちました。

First placeの『自宅』、Second placeの『職場・学校』、でもない自分にとって心地の良い時間を過ごせるみんなのThird place『第三の場所』になりたいとのこと。

コロナ禍でイベント自粛が続く中でも、山本さんの頭には次に打ち出したいイベント案でいっぱいのようです。
お客さん同士が積極的に交流し、日々新たなアイデアが生まれているこの場所を自身のサードプレイスだと捉えるお客さんはこれからもどんどん増えていくことでしょう。




いかがでしたか?
オーナーの山本さんはじめ、お客様同士のコミュニケーションで活気あふれるKYOTO LAUNDRY CAFEをご紹介しました。
日々様々なイベントを催されているので、是非Instagramをチェックしてお気に入りのイベントを見つけて参加してみてくださいね♪

< KYOTO LAUNDRY CAFE >
京都府京都市中京区壬生淵田町10-1 エイジ壬生1F
嵐電嵐山本線西院(京福)駅出口より徒歩約4分
阪急京都本線西院(阪急)駅北改札口より徒歩約4分
ーーーーーーーーーーーー
火~日、祝日、祝前日: 11:00~24:00 (ランチ12:00~/ L.o23:30)
*コロナ状況によって、閉店時間に変動あり
定休日:月(シェアキッチンの場合はOPEN)
ーーーーーーーーーーーー

◆KYOTO LAUNDRY CAFE
https://www.instagram.com/kyotolaundrycafe/

◆rahmerc
https://www.instagram.com/rahmerc.co/


 

一覧ページへ戻る

ページトップへ