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人を恋しく思う世の中の受け皿となる空間

「喫茶ギャラリーさろん淳平」

何かと忙しかったり、孤独を感じたりする現代。そんな中、交流が生まれる京町家の喫茶店が、地元の人を中心に愛されています。
今回ご紹介するのは、北大路通り沿いにある喫茶ギャラリー「さろん淳平」。実家に帰ったような雰囲気で寛げると評判の喫茶が愛される理由をぜひご覧ください。





こちらが今回お邪魔した、さろん淳平さん。歴史を感じる佇まいは、なんだか日常から切り取られたような不思議な空気を感じます。



大通りに面していながらも、すぐ近くは住宅街。訪れた時はちょうど白川疎水の桜が綺麗でしたよ♪



入れ違いに出てこられたお客さんから「こんにちは」と会釈をされながら、いざ店内に。一歩入ると、ふわりとコーヒーの優しい香りが感じられました。







訪れたのはお昼を過ぎた時刻にも関わらず、お喋りを楽しまれているお客さんの姿があちらこちらに。





内装はレトロで立派。昔の趣が色濃く残されていて、まるでおばあちゃんの家に遊びに来たかのよう。





飾られた植物も主張しすぎず、でも空間に華を添えていてとってもお洒落!





1階の通り庭と2階の和室がレンタルスペースになっていて、こちらで様々なイベントや企画が行われています。

代々繋がっていく喫茶店



お店の始まりは2000年。当時は「喫茶&くらふと淳平」という名前で、北白川にて営業されていました。器の販売をしつつ10年ほど続けられていました。店主のお喋りや人柄に惹かれ、お客さんにも愛されていたお店。それが、契約満了の関係でたたもうと思った時に「続けてほしい」とお客さんに引き留められ「うちの家を使って欲しい」と現在の町家を借り受けることになり、今に至るそう。



次期店主である息子の宮澤さんは、WEBデザイナーを中心にカメラマンなどの裏方を中心としたお仕事をされていました。最初は空いていた2階を自分の仕事場にしていて、お互いの仕事に関わることはあまりなかったとのこと。しかし、ある日お母様が怪我をしてお店に立てなくなった時に、代わりにコーヒーを淹れたところ、「やってみたら楽しい」とカフェの魅力に惹かれた宮澤さん。人と関わることが好きだったこともあり、そこからだんだんとカフェの仕事も担うようになり、お母様が苦手だったデジタル方面のサポートもするように。
メインスタッフのひとりである西田さんは、もともとは常連として喫茶に来ていたお客さん。日本画を描く作家として活動されており、作品展示のために和風のレンタルスペースを探していたところSNSでこの喫茶を知り、友達と誘い合って訪れたのが喫茶との出会い。東京のカフェギャラリーに勤めていたこともあり、その時の経験を活かして淳平の運営をされております。

最初はお母様の同世代の方しか来なかったのが、宮澤さんの企画や発信から、若者が徐々に訪れるようになりました。そこから西田さんが更に若い世代を呼ぶようになり、今では幅広い世代のお客さんが集まるようになったそう。それぞれがバランスを取って運営されているんですね。
ちなみに、「淳平」の名前は初代店主のお母様の命名で、息子さんのお名前から一文字ずつ取られたとか。親子愛が感じられるエピソードですね。

企画で繋がる



京町家を使ったレンタルスペースということで、イベントはやはり伝統芸能や工芸品の展示が中心――かと思いきや、そればかりでもない様子。
なんと過去にはレトロゲームの体験会や最新のプロジェクタを用いた映像企画など、意外とデジタルなものも。気になって尋ねてみたら、宮澤さんはもともとゲーム業界を目指していて、コンピュータ関係の専門学校に通われていたとのこと。その時にお世話になった人との繋がりで実現した企画だそう。





他にも、入ってすぐの空間には可愛らしいくまのキャラクターが。こちらは「ふわふわのくま」という、ドイツ在住の日本人イラストレーター原田さんの作品。言葉が読めなくてもわかるよう、文字のない絵本で描かれたこのシリーズ。主人公のくまが世界のあちこちを巡る様子が愛らしく、世界中で愛されています。こちらの方も、宮澤さんがゲーム関係の繋がりからSNSで知り合ったのが始まり。日本を舞台にした絵本を描かれた時、グッズの商品撮影で使っていただいたことをきっかけに、今ではくまさんグッズの常設販売もしています。常設での販売をしているのは全国でも此処だけとのことで、ファンが「聖地巡礼」として来られることも多いそう。



「企画が企画を呼ぶ形で、繋がっていますね。楽しいことをやっていると、楽しい人がやってくる。それの繰り返しで、人の縁のおかげで成り立っています」
宮澤さんは話し上手で、どんどんと話の世界に引き込まれていく魅力の持ち主。インタビューを始めた時の緊張も気付けばすっかり無くなっていました。

お腹もココロも満たされる喫茶店





喫茶の魅力は店主のお話だけでなく、メニューにも。こちらのコーヒーはこだわりの萩原珈琲。なんでも、京都で扱っているお店は珍しいものだとか。もともとコーヒーを飲む習慣のない人でもすっきり飲めるような、程よい苦みと香ばしさがオススメの一品。たしかに、私は普段コーヒーを飲む時はミルクが欲しくなるのですが、これはそのまま飲める絶妙な味わいでした♪



カウンターの奥に並んだカップは、お母様が趣味で集めたものからお客様にいただいたものまで、色々な種類がずらり。お客さんによっては、いつも頼むお気に入りのカップがある方もいるとか。

人を恋しく思う世の中の受け皿に

「お客さん同士で気が付けば仲良くなっているんですよね。世代が離れていても” どこから来はったん?”と、相席して打ち解けあっている姿を見ることもよくありますよ(笑)」
人との繋がりが希薄になりがちな現代。そんな時だからこそ、誰かと喋りたい。そうした人との繋がりを求めている人は思っているより多いのかもしれません。
そうした人たちの受け皿であれる空間であり続けたいと思いつつ、宮澤さんや西田さん自身も、この場に救われていると言います。







「母が作ってくれた場を、今度は自分たちが引き継いでいきたいと思っています。こういう場は失くしたらいけないですから。」
朗らかな店主の人柄が愛されて人を呼び、呼んだ人がまた別の人を呼んでくる。そうして世代を超えて人と人とが繋がって、今の温かい空間が出来上がっているんですね。
コロナで人と人との距離が離れがちな今の世の中だからこそ、逆に互いに手を取り合うことの大切さや有難さを痛感したという店主。これからも、下鴨に元気を発信していってほしいですね!

いかがでしたか?
人が好きという想いや人情がひとつひとつから感じられる、笑い声の溢れる温かい喫茶でした!各種イベントも行われておりますので、ぜひ気になるものには足を運んでみてください。

▼喫茶ギャラリー さろん淳平
〒606-0862
京都市左京区下鴨西本町31-4
電話 075-702-5501
営業時間 11:00~18:00
定休日 月・火曜日
ホームページ https://salonjunpei.com/


 

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