storyイメージ

【本とわたしの物語 Vol.5】

ミッフィーの絵本に込められた視点

こんにちは、キラリオインテリアの日高です。絵本って、大人になっても楽しめるものがたくさんありますし、字が読めなくても絵が楽しめるのが魅力。例えば、英語で書かれたミッフィーの絵本も、大人が読んでも楽しさを感じますね。
今回はキラリオスタッフの谷さんに、お気に入りの一冊について話を伺いました。

お気に入りの一冊は英語の絵本

谷さんのお気に入りの一冊はこちら。



『miffy the artist』Dick Bruna 世界的に有名なミッフィーの絵本の英語版です。ミッフィーはオランダのグラフィックデザイナー、ディック・ブルーナが描いた絵本に出てくる、小さなうさぎの女の子のキャラクター。そんなミッフィーの絵本シリーズの中でも、こちらの「miffy the artist」はミッフィーが美術館に行って絵を鑑賞する物語。
「こどものための絵本だから、絵を見ているだけでも楽しいし、英語も簡単なもので書かれているから英語が苦手でも読めますよ」
そう話しながらぱらぱらと絵本を捲って見せてくれた谷さん。英語の絵本を見て瞬間的に難しそうと思ってしまいましたが、たしかにこれなら絵も可愛いし読めそうだし、楽しめそうです!

ワゴンの中にあった本を見つけて

キラリオに入社する前は、ショッピングセンターに入っていた英会話教室で子どものための英語講師をしていた谷さん。この絵本と出会った場所も、そのショッピングセンターの中でした。



「安売りのワゴンの中に1つ、ポツンとこの絵本が入っていたんです。かわいそうだなって思って(笑)」
そう思った時には「この絵本はきっと自分のために置いてくれていたんだ!」という直感のままに、迷わず手に取ったそう。
「ちょうどその時、英会話教室で子ども用の英語絵本を集めていたんですけれど、でもこれは自分用にしたいと思って。傷つけないように家で大切に保存しています」



お家の中では、アートポスターを飾る感覚で絵本の表紙が見えるように飾っているそう。外に持ち出すのも初めてで、カバンから取り出す際は丁寧に拭きながら渡してくれました。



こちらの絵本は仕掛け絵本になっていて触って遊べる仕様ですが、それでも傷つけたりうっかり壊してしまったりしたくなくて、家でもなかなか触れないとか。私も大切なしかけ絵本はなかなか開けずずっと飾っているので、とても気持ちが分かります……!



「あと、ミッフィーってもともとのオランダでは『nijntje』(ナインチェ)という名前なんですけれど、私は『miffy』という英語で書かれた名前の響きや字面のかわいさが好きです。」
だからこそ、日本語のミッフィーの絵本ではなく英語版の絵本を買ったという理由もあると付け加えてくれた谷さん。そうしたこだわりを含めても、本当に運命的な偶然の出会いだったんですね!

こどもから大人まで愛される魅力に夢中になる



「この絵本の中に出てくる絵に、ミッフィーの数あるイラストの中でもとくに有名な一枚があるんですよ」
そういって見せてくれたのは、ミッフィーが色鮮やかな絵を見ている一枚のイラスト。ミッフィーの絵本は全てが「ブルーナカラー」と呼ばれる、6色だけの色彩で描かれています。少ない色だけでシンプルに描かれているからこそ、小さな子どもから大人にまでメッセージを届けられるのかもしれないですね。

「他にも、ミッフィーの絵本はいつも16ページほどの短いお話になっているし、もっとサイズも小さいんです。小さい子どもでも読めることを意識して作られているんですよ」
そうして比較用に取り出して見せてくれたミッフィーの絵本は、たしかにひとまわり小さくって、ページ数もちょうど16ページ。お話を伺っていると、ミッフィーの絵本の中には子どもたちへの想いが溢れていて、その優しい心に、大人になった私たちも惹かれているんだなと感じました。
カゴの中にぽつんと入っていた1冊の絵本に「かわいそうだな」と考えるような素敵な谷さんの感性。きっと、ミッフィーに込められた想いにも通ずるものを感じるんですね。

いかがでしたか? 子どもの頃から好きだったキャラクターに、大人になってもずっと惹かれ続けているという経験がある方も少なくないのではないでしょうか。そうした思いは、作品やキャラクターに込められたあたたかいメッセージを、大人になっても感じ取り続ける心から生まれるものなのかもしれませんね。
そんなメッセージを、次の世代の子どもたちにも伝えられたら素敵ですね♪

 

一覧ページへ戻る

ページトップへ