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地球も人も笑って過ごせる未来のために、

今の私ができること

日々営まれる私たちの暮らし。必要なものは何でも揃う、便利な時代の恩恵を受ける一方で、このままの生活で本当にいいのだろうかと疑問に思うこともしばしばです。
2015年、さまざまな観点から持続可能な世界を目指すSDGs(Sustainable Development Goals)が掲げられました。その中でも、私自身にとって一番身近な問題だと感じたのは、地球環境を守っていくこと。そのために、エシカルやサステナブルといった考え方のもと、意識して行動していることがいくつかあります。
今回は、私が日々行っている小さなワンアクションと、それによって生まれた街や人との関わりについてのお話です。

【ゴミ削減①】マイ容器でお買い物

最初に我が家が着目したのはゴミ問題です。生活していると必ず出るゴミ。意識して目を向けると、自分の家庭からも思った以上に多くのゴミが出ていることに気づきました。そこでまず取り掛かったのが、買い物時のゴミを減らすことです。



たまたま近所に個人経営の豆腐屋さんがありました。容器を持参すると、快く商品をそこに入れてもらえます。毎日のように食べる豆腐をはじめ、厚揚げや豆乳もマイ容器に。スーパーで買うとどうしてもプラスチックゴミが出てしまいますが、個人のお店ならゴミゼロが叶うケースも少なくありません。



子どもの誕生日会や、ちょっとした食事会の際に利用するお惣菜屋さんでは、お重や保存容器を持参すると、その中にお惣菜を詰めてもらえます。同じ量を普通に買うと、それだけで沢山のプラスチック容器を消費してしまいます。店内にも「マイ容器歓迎!」のポスターが貼られていますが、まだまだ浸透していないのが現実なのだとか。企業も消費者も同じ目線で小さな努力を重ねていくことが大切なのだと実感しました。

【ゴミ削減②】マイ容器での子育て



子どもが生まれてから驚いたのは、紙おむつゴミの多さです。調べてみると、濡れた紙オムツを焼却処理するには、多くのエネルギーがかかるんだとか。そこで、第一子の育児中に布おむつ生活を始めてみました。
ハードルが高いと思っていた布おむつですが、使い方とコツを覚えれば大した手間ではありません。ゴミが減ることはもちろん、子どもの様子をより注意深く観察するようになり、その分コミュニケーションが増えたという利点もありました。余裕が無い時は紙おむつも併用しながら、できる範囲でゴミを減らすよう心がけていました。

【エネルギー削減】地産地消や、ロス野菜に目を向ける



食べ物を買うときは、地産地消を意識するようにしています。私は京都に住んでいるので、違う産地の同じ野菜が並んでいたら、京都産の方を買うようにしています。他府県や外国から運ばれたものも沢山売られていますが、地元のものを選ぶことによって、運搬で発生するCO2を削減でき、海や陸の豊かさを守ることにも繋がるからです。



最近は、流通の関係で買い手がつかずロスになりそうな野菜や、スーパーなどには卸せない規格外の野菜にも目を向けています。そのままでは廃棄されてしまうところ、規格外というだけで比較的安く手に入り、美味しさはそのまま。お店と消費者、お互いにとって気持ち良い消費行動がもっと循環するといいなと感じます。

エシカルな行動が繋げてくれた、人や街との新たな関わり

未来の地球を守るために、できることから始めた小さなアクション。それによって、地域や人との新たな繋がりも生まれました。



お豆腐屋さんでは、簡単に美味しく食べられるアレンジレシピを教えていただいたり、ちょっとした雑談で癒されたりしています。子ども達が赤ちゃんの頃からよく行っている八百屋さんは、いつも「大きくなったね~」と声をかけてくださり、その度に、この街で子育てしていく安心感と嬉しさを再認識します。
「地球環境を守りたい」という大きなテーマから、「この地域で頑張るお店を応援したい」「この地域を守っていきたい」という身近な視点が生まれたことは、ひとつの嬉しい発見でした。
顔が見える誰かとの間で交わされる小さなやりとりが、地球という大きな存在の未来へと繋がっていく。今も、これからも、朗らかに暮らしていくために、小さな取り組みを続けながら、その姿を子ども達にも伝えていきたいです。

顔写真
Profile 佐藤ちえみ
京都在住のフリーライター。京都好きが高じて、家族で京都に移住し4年目。
京都・子育て・暮らしをテーマに執筆活動する傍ら、プライベートでは3歳と5歳を育てる二児の母。

 

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