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ママが『まま』でいるために|vol.5

-仕事と暮らし、どちらも楽しめるバランスの模索- フリーライター佐藤ちえみさん

こんにちは、kirarioインテリアの三浦です。
皆さんは仕事と子育てについてどのように考えておられますか?
仕事と子育てのペース配分や心の持ち方など、100人いれば100通りのスタイルがあるのではないでしょうか。
私はまだ家庭を持っていませんが、いつか結婚して子どもが生まれたら、仕事も夢中で頑張りたいし、笑顔の絶えない明るい家庭を築きたいなとおぼろげに考えています。
でも、周りに子育てと仕事を両立している人がまだ少なく、自分の中にはっきりとしたイメージが出来ていないのが現実。
世の中のママは、どうやって仕事と子育てを両立しているんだろう…?という疑問がずっと自分の中にありました。
そこで、"自分らしく"仕事と子育てを両立されている先輩ママにお話を伺い、記事にすることに!
この企画をきっかけに、育児と仕事の両立に悩んでいる方や両立のイメージが持てない方に寄り添うことができれば嬉しいです。



今回インタビューさせていただいたのは、キラリオマガジンにて『日々是、ほがらかに生きる』を連載していただいているフリーライターの佐藤ちえみさんです。佐藤さんは、プライベートでは、5歳の娘さんと3歳の息子さんを育てられている二児の母。

※日々是、ほがらかに生きるの最新記事はこちら
https://www.kirario.jp/content/story/325.html

そんな佐藤さんに仕事や子育てへの考え方についてお話を伺いました。
ママでありながらも、自分らしくいるためには…?
子育て真っ最中の方も、子育てがひと段落した方も、いつか子どもが欲しいなと考えておられる方も、仕事や子育て、生き方に対するヒントが見つかるかもしれません。
是非ご覧ください!

憧れの人との不意な出会いが一歩踏み出すきっかけに

――いつも心温まる素敵な記事を楽しく読ませていただいています。ライターとしてのお仕事はいつごろから始められたのですか?



「ライターとしての仕事を始めたのは2021年の1月なので、ちょうど丸2年が経ったところです。子どもを産む前は東京に住んでいて、とある会社の営業事務として働いていました。そんな中、子どもを授かって、当初は産休・育休をとる形でお仕事を続けると会社側とも話をしていたのですが、そんな矢先に夫の転勤が決まって……。それでやむを得ず仕事を辞め、転勤先の愛知県で上の子を産みました。その後、家族で京都に移住し、 下の子を産んで、しばらくしてからライターとしての活動を始めたんです。」

――なぜ、営業事務からライターに転身されたのですか?



「ずっと、ライターという仕事に憧れはありました。でも、プロとして書くことを仕事にするためには、出版社に勤めて経験を積んだり、とても忙しく働くようなイメージがあったので、子どもを産んだばかりで未経験の私が挑戦するには、とてもハードルが高いなと諦めかけつつも、やってみたいという気持ちは捨てきれずにいたんです。

そんな時に、子ども向けの工作ワークショップに参加したんです。そこで、私が尊敬していたライターさんが、たまたまお子さんと一緒に参加されていて!ちょっとだけ会話をしたんですけど、憧れていた方が実在していて、私と同じように子育てをされている姿を目の当たりにしたことで、やっぱり書く仕事がしたいという気持ちが強くなりました。色々調べて夫に相談したら『いいんじゃない!』と言ってくれて、最初は右も左も分からず、何の知識もないままスタートしたという感じです。勉強のために、いろんな方の文章をとにかく読み込んだり、模写したりして、『構成ってこうなっているんだ!』とか、『色んなテイストの文章があるけど私が書きたいのはこれだな』とか。そういうのを少しずつ理解し、学んでいった感じです。」

――未経験からフリーランスとして活動をされてきたんですね!どのようなお仕事から始められたのですか?





「最初はさまざまなジャンルの記事を書いていました。色々書いていくなかで、自分の書きたい方向やジャンルが、京都のことや子育て・暮らしに特化したものだと定まって、今はそのジャンルをメインに書かせていただいています。小さい子どもがいるので、フリーランスという働き方が今の私には合っていると思っています。家庭で何かあった時に自分の身一つで対応をしなきゃいけないので、納期と品質を保っていれば、働き方や時間に融通が効くことはありがたいですね。」

――子育てや仕事、家事を両立する上での葛藤はありましたか?





「ライターを始めたての頃は、まだ下の子は幼稚園に行っていなくて、上の子も幼稚園に入園したばかり。よく風邪もひくし、夜泣きもするし、かといってお昼寝はしない体力をつけてきていて(笑)集中して仕事できる時間が少ないので、子どもが寝たらすぐ書き始めて、ノッてきた時に夜泣きして一旦中断……というのを繰り返していました。自分の体力と時間に限りがあるなかで、仕事、家事、育児とやらなきゃいけないことがいっぱいだったので大変でした。でも、乗り切ってしまえば良い思い出ですね。

暮らしや子どもが一番というのが私の軸なので、仕事量は詰めすぎないようにしています。手を挙げたいお仕事を諦めることもありますが、子どもが小さい今は、そういう段階かなと思って割り切っています。子どもの成長や家庭環境の変化に応じて、少しずつお仕事も増やしていけたらいいですね。」

今しかない時間を大切に

――お子さまが産まれてから佐藤さんの中で変わったことはありますか?





「100%ガラリと変わりました。もともと子どもが大好きっていうタイプではないと自覚していて。でも、いざ自分が子どもを授かったと分かった瞬間、母性が爆発しちゃって(笑)子どもを産んで育てていくことがこんなに楽しいとは思わなかったです。
子どもができる前までは、どちらかというと子育てしながらバリバリ働く女性に憧れていました。そうしなきゃいけないという世の中の空気感も感じていたので、私もそうなるのかなって漠然と思っていたんですけど、実際に産んで育ててみたら、今しかない子どもとの貴重な時間をもっと大事にしたいなと思って。というのも、出産前、祖母が『おばあちゃんは、子どもが小さいうちが人生で一番楽しかったなあ。だから大事にしなあかんよー。』と言っていたのがとても印象に残っていて。私がたとえば80歳まで生きるとしたら、子どもが小さいうちの5年くらい育児だけにどっぷり浸かってみたい!って思って。夫にも相談して、子育てに数年間専念させてもらい、徐々に働き方を考えていくなかで、今のやり方に落ち着いているという感じですね。」

――"日々是、ほがらかに生きる"の記事でもお子さまから学ぶことが多いと書かれていますよね。学んだことが仕事に活きることもありますか?





「すごくありますね。子ども達との生活は、自分だけでは気づけないような学びや発見で溢れています。私はそれを書くことを仕事としているので、子どもとの暮らしがそのまま仕事に活きる。
だからこそ、どっちも楽しめないとだめなんです。かといって、育児にはハプニングもあるし、うまくいかない日も、失敗しちゃったなぁと落ち込む日ももちろんあります。そういうことも丸ごと書くことで胸に刻んで、前に進んでいけたらなって。“楽しむ=常にごきげん”ということではなくて、“楽しむ=味わう”という認識の上で、育児は楽しんだモン勝ちだなと思っています。」

とにかく家は安心できて楽しい場所に

――佐藤さんのお子さまへの接し方、いつも笑顔で温かい雰囲気で素敵ですよね。お子さまとのコミュニケーションで意識されていることはありますか?







「機嫌よく楽しく!ですかね。”お世話してる”と思うと楽しさが半減しちゃうので、同じ目線で遊んだり話したりして、私も一緒に楽しむように心がけてはいます。あとは、とにかく家は安心できて楽しい場所と思ってもらえるように、私もそんな雰囲気づくりが出来たらいいなと思いますね。

話をするときはなるべく対等に、注意するときは注意して、ほめるきは思いっきりほめる。あとは、2人のどちらかが置いてけぼりにならないように、一対一の時間も大切できたらなとも思いますね。」

――家族円満の秘訣はありますか?





「子どもに救われているところはあるかもしれないです。夫と私が日々のちょっとしたことでバチバチしても、子どもが明るくしてくれるから、『いつまでもケンカしてたらてもだめだな』って仲直りすることがよくあります。」





「私は元々、もじもじ考えるタイプで、おしゃべりで言葉にするのはあんまり得意じゃないんです。だから、たとえば夫婦喧嘩をした時は、原因をとことん追求したり、腑に落ちるまで何度も考えたりするんですけど、その気持ちを伝えるというのが本当に苦手で。頭の中で考える過程で、いつのまにか自分で消化できたりすることもあれば、しっかり伝えないといけないというシーンもありますよね。そういう時は、いつもとても悩むし、皆さんどうやっているんだろうとインタビューしたいくらい(笑)。夫も口数が多いタイプではないので、冷戦状態になってしまいがちなんですが、そんな時も明るい気持ちにさせてくれるのは、いつも子ども達ですね。だからやっぱり、子ども達が我が家の家族円満の秘訣だと思います。」

――今後、どのように働いていきたいですか?



「2022年からインタビューや取材をする機会が増えたんです。それがすごく楽しくて!限られた時間でのインタビューだけでは、お相手の全てを到底知ることはできないですけど、それでも毎回鳥肌が立つほど感動する瞬間があるんです。学びも多いし、人の話を聞かせていただき、それを書く事で伝えていけるこの仕事の面白さを、今とても痛感しています。だからこそ、今後はインタビューや取材のお仕事ボリュームを増やしていきたいなと思っています。」


いかがでしたか?
暮らしと子どもが一番という軸を持ちながら、仕事も暮らしもどちらも全力で楽しんでおられる佐藤さん。
自分にとって何を一番大切にしたいかという軸を基準に、働き方や暮らしを変化させていくことで、日々の生活を楽しむことができ、家族皆にとってもお家が安心できて楽しい場所になっていくのかもしれません。

▼佐藤ちえみさん
Instagram: https://www.instagram.com/sato_kyoto/

 

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