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木製のダイニングテーブルにアルコール除菌はNG!

正しいお手入れ方法をご紹介します。

先日、お客様から「愛用していたダイニングテーブルの塗装が剥げて白っぽくなってきたのですが、どうしたらいいですか?」というお問い合わせをいただきました。

すぐにお客様にご連絡をして使用状況を確認したところ、毎日のようにアルコール消毒でお手入れをされていることがわかりました。

当店では木製のダイニングテーブルをたくさん取り扱っておりますが、その多くがウレタン塗装やラッカー塗装等の塗装が施されています。

これは、木材を保護するためのコーティングの役割を担っているのですが、実はこういった塗装はアルコール等の薬品を使ってお手入れすると、化学反応を起こして剥がれてきてしまうのです。
塗装が剥がれてくると、表面がべたべたしたり、プリント紙を使った素材だと柄が剥げてしまったりします。

昨今ではコロナウイルスの影響もあり、良かれと思ってアルコールスプレーを吹きかけてしまう方も多いのだと気づかされました。

そこで今回は、木製テーブルの正しいお手入れ方法をご紹介したいと思います。

まずは、取扱説明書を確認ください。



こちらのように、木製テーブルの多くには揮発性溶剤(アルコールや除光液等)や化学ぞうきんの使用禁止について記載されています。

これらの記載がある商品には、アルコール消毒等はNGです。
1回・2回使用したくらいでは目立った変化を感じないことがほとんどですが、繰り返し行うことで塗膜を傷つけてしまいますし、確実に劣化につながりますので使用は控えましょう。

とは言えテーブルの汚れは気になるし、水だけでは落ちない油汚れが付着することもありますよね。
そんな時は次の手順でお手入れしてみてください。

日々のお手入れ



普段のお手入れは、水で濡らした後固く絞った柔らかい布で拭き、仕上げに乾拭きするだけで十分です。
水に強いウレタン塗装が施されているものは水拭きのみでも問題ないですが、木の風合いを残すためにオイル塗装が施されているものは水に弱いので、基本的には乾拭きまでしていただくことをおすすめします。

水だけでは落ちない場合



ボウルにぬるま湯をためて、中性洗剤を少量入れて混ぜます。
水でも問題ないですが、ぬるま湯の方が汚れ落ちは良いです。



中性洗剤を薄めたぬるま湯に布巾を浸けて固く絞ったら、気になる箇所を拭きます。
中性洗剤での拭き掃除が終わったら、次は洗剤成分を残さないためにも水拭きを行います。
水拭きの際も、水分をなるべく含まないように固く絞りましょう。



仕上げは乾拭き。
柔らかい布で綺麗に拭き取れたら、お掃除は完了です。

アルコール除菌じゃないとウイルス対策にはならないんじゃ・・・?
とご心配の方のおられるかもしれませんが、台所用等で使う中性洗剤の主成分である「界面活性剤」は、ウイルスの「膜」を壊すことで無毒化してくれるそうなのです。
ウイルス対策にも十分効果的ですので、安心してくださいね。


いかがでしたか?
より永くご愛用いただくためにも、ぜひ正しいお手入れを試してみてくださいね。

 

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