storyイメージ

カフェ×古本

山福×ホホホ座三条大橋店

京都・三条大橋は東海道五十三次の西起点として知られており、鴨川に架かるたくさんの橋の中でも特に有名な橋のひとつです。
その三条大橋の程近く、木屋町三条にノスタルジックな雰囲気の漂うお店が佇んでいます。

お店の名前は「山福×ホホホ座三条大橋店」。

カフェでもあり、古本屋でもあり。雑貨もあれば落語なんかが行われるイベントスペースまである・・・。一見カオスともとれるそれらの集合体が、ゆる〜い雰囲気の中で見事に調和し、居心地の良い空間になっています。

今回は、そんなちょっとほっこりできるお店、「山福×ホホホ座三条大橋店」さんをご紹介したいと思います。






お話を伺ったのは、立ち上げメンバーである加地猛さんと、「山福」のオーナーである吉田雷太さんと真実さんご夫婦。

山福×ホホホ座三条大橋店は、2016年にオープンしました。当初から、購入した古本を併設のカフェでゆっくりコーヒーを飲みながら楽しめるというものでしたが、カフェ部門を「山福」が運営するようになったのは今年の3月以降のこと。

そもそものオープンのきっかけは、この土地の持ち主であるお寺の住職さんからのご依頼でした。
自身も絵を描いたりアーティストとしての活動もされているその住職さんは、せっかく京都・三条大橋という歴史的にも由緒のある場所なのでありふれた飲食店や居酒屋等にするのではなく、何か文化的なお店にしたいと考えられていました。
そこで、声がかかったのが加地さん!
加地さんは、京都市役所前駅近くにある「100000tアローントコ」というレコードや古本を販売するお店を経営されています。その繋がりで、何か面白くて立地を生かしたお店にして欲しい、という想いがあったのではないでしょうか。

加地さんは、文化的なお店をという依頼を受けて「古本×カフェ」を扱うお店をオープンさせることにされたそうです。



屋号に使われている「ホホホ座」とは全国に展開されているお店で、広島や大阪、石川等現在約10店舗ほどがオープンしています。
ただ、フランチャイズか何かのように特別な契約やつながりがあるというわけではなく、「特にコンセプトや決まりがあるわけでもない、面白いことができそうなら誰でもウェルカム!」という、何ともふわっとした縛り!笑。

言ってみれば、名前だけを共通にして「のれん分け」をしているようなものなんだとか。
「ホホホ座」というネーミングが生まれたのも「飲んでる時に盛り上がってできた」というから驚きです。。。笑
まるで学生のようなノリ・・・と思うのですが、そのフットワークの軽さを大人になってからも失わず、自分たちが楽しい!おもろい!と思えることだけに素直に生きることを地でいかれていることに、羨ましさを感じるのは私だけではない気がします。

そして、このゆるさが「山福×ホホホ座三条大橋店」の魅力のひとつ!
実際、取材の約束の時間から加地さんが到着されたのは1時間後・・・!取材日を翌日と勘違いしていたとのことでしたが、1時間後にぷらっと現れたジャージ姿のラフな加地さんは、「すんませんねー。お待たせしちゃって。」と、屈託のない笑顔で入って来られ、既に話し込んでいた山福のお二人との中にいとも簡単に馴染んでしまうのです。
何も身構えることなんてないと感じさせるその距離感が、お店のゆる〜い雰囲気を作り出し、一人でもふらっと食事をしたりコーヒーを飲みに行きたいな、と思わせるのだと感じました。






さて、そんなこんなで「ホホホ座三条大橋店」はオープンすることになるのですが、山福のお二人は元々、別々に活動をされていました。

アートと料理担当の旦那様 雷太さんは、それまではアーティスト活動の方をメインでしておられ、ドリンク担当の奥様 真実さんもまた、別のカフェで自家焙煎等コーヒーの勉強をしながら勤めておられました。
そこから形やメンバーを変えてアートと食事を出す空間をつくる活動を一緒にしていく中で、晴れて5年前に夫婦となり2人でケータリングや屋台出店、間借り営業などに移行していくこととなります。
そんな頃に加地さんからお誘いを受け、初めはホホホ座三条大橋店でも間借り状態で週2.3日のみの運営をされていたそうですが、今年の3月から本格的に「山福×ホホホ座三条大橋店」をスタートされたのでした。

その際、それまでは古本のスペースの方が6:4だったのを、現在の4:6に改築します。
改築は山福の二人だけで行い、突き抜けだった天井の一部に2階のスペースを設け、そこをステージとしてライブや落語等様々なイベントを開催されています。
壁やカフェスペースの足元に描かれたアーティスティックな作品たちは、全て旦那様である雷太さんの作品と言うから驚きです!



現在、木〜月までを山福がカフェスペースを運営し、火・水曜日は出店枠として別の飲食を提供されているんだとか。
基本的にお店に立つことのない加地さんですが(100000tアローントコに出勤されていますので)、たまにヘルプ的に店番をすることもあるそうです!
※もし山福×ホホホ座三条大橋店で加地さんにお会いできたなら、レアキャラですので是非会話を楽しんでみてください!

立地がら、観光客の外国人の方も来店されれば、地元の女子大生や仕事終わりのおじさま方まで、幅広い客層の方がご来店されるそうです。
年齢や属性等もバラバラなので、一見、相見えないように感じるお客様同士なのに別々のお客様同士の間に会話が生まれたりオススメスポットを紹介し合ったりと、なぜかお店の中には一体感が生まれるそう。
それも加地さんや山福のお二人の持つ温かさとお店のゆるさが作用し、お客様の心を和ませて開放的にするんでしょうね〜。



古本は、基本的に100000tアローントコに置いてあるものから山福×ホホホ座三条大橋店の客層を考えてピッアップされたものが置かれています。不定期に入れ替えも行われていますので、通っているとレアな本に出会えるチャンスもありますよ!



コーヒーは奥様 真実さん自慢の自家焙煎。コーヒー豆は「イシムラアユム珈琲」という個人で焙煎されている方にお願いされています。焙煎して1週間以内のものを常にお出しできるよう、こまめに焙煎を依頼されているんだとか。




いかがでしたか?
忙しい毎日から少し開放されて、たまにはゆる〜い時間を過ごしてみてください。

<山福×ホホホ座三条大橋店>
〒604-0961
京都府京都市中京区木屋町通三条下ル石屋町126-1
電話・FAX番号:(075)-253-6696
営業時間 :12:00〜19:00(火曜日のみ12:00〜16:30)
https://www.hohohoza-sanjo.com/
https://www.yama-fuku.com/



 

一覧ページへ戻る

ページトップへ