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28歳になる友人に

絵本をプレゼント

みなさん、こんにちは。動画チームの荒牧です。 突然ですが、友人の誕生日プレゼントって何をあげるか迷いませんか?私には、家を引っ越してきてから仲良くなった同い年の友人がいます。彼が本日、誕生日ということでプレゼントを用意しました。何をあげるのか迷ったのですが、暮らしのおつまみの取材先である「きんだあらんど」という絵本屋さんの店長・蓮岡さんに会い、プレゼントとして最適だと思いましたので絵本を紹介しながら私が感じた絵本の魅力をお伝えします。


大人も楽しめる絵本の世界


「本好きな友人にあえて、あまり読まないであろう絵本を贈るのはなかなか粋なことじゃないか!」と意気揚々と店内に入り、パラパラと目に入った絵本を読んでみると、どの本も子供の時の印象とは違い内容も深く、絵はユニークで可愛らしいものが多く、早々に選書に苦しみました。そこで、店員さんに大人向けでおすすめの絵本をいくつか紹介していただきました。
特に大人向けの絵本コーナーでは、書き込まれている絵が多いのと、主人公が大人になっていくまでの成長過程の話が多いのが印象的でした。店員さん曰く「内容面や絵の質共に20年経っても発見があるもの」が絵本だそうです。絵本=子供向けのものと思っていたので、衝撃を受けました。

お店の目印は王冠を被った子供


季節の絵本など時期ごとにレイアウトや絵本を変えているそうです。こだわりを感じます。

店員さんのおすすめ


友人が「本が好き」で「おしゃれさん」ということを伝えると一番最初に選書していただいたのが「みち」です。
この絵本はとにかく描き込まれた「ウォーリーを探せ!」のような細かい絵が印象的でした。文字での説明が排除されていて、右開きでは少年が、左開きでは少女が細かく書かれた街を超えてお互いの街に向っているのは分かります。しかし、「いったい何のために」「少年と少女はどういう関係なのか」といった内容は書かれていません。このことを絵を見ながら想像するのも楽しいです。デザイン性が良く、発見がいくつもあるこの絵本はおしゃれさんには最適ということで紹介してもらいました。
描き込まれた絵が特徴の「みち」


右読みと左読みで主人公が異なるユニークな作品



二冊目は、「おなじそらのしたで」です。この絵本はとにかく癒されます。各ページ雲の形や雨の形などで型抜きされた部分に文字が書かれてあり、ページをめくるだけで楽しくなるのが印象的でした。1ページごとに別々の森の動物たちが登場し、短い文章で森の様子が書かれています。普段の生活で動物に癒されたい時は、インスタなどのリアルな写真を見ていたのですが、絵で描かれる動物もかなりキュートでした。

三冊目は、「ルリユールおじさん」です。本が好きということだったのでフランスのルリユールという製本職人のおじさんのお話をご紹介いただきました。少女が大切にしていた図鑑が壊れたため、おじさんを訪ねて直してもらうシンプルなストーリーです。正直かなり渋い絵本です。製本について詳しく解説してあったりと専門的な解説が多く、少女とおじさんの関係性や少女の成長した姿も見れてかなりハートフルな絵本でした。

少しコアな製本に関する物語の「ルリユールおじさん」

最終的に選んだ本


沢山の絵本を紹介していただき、最終的に「えほん 北緯36度線」を購入しました。

この絵本は、サギに似た鳥を案内役に、二人の(日本人らしい)少年と一匹の犬が、東京と同じ北緯の世界各地の36度線上を旅します。同じ緯度上に住んでいるのに全く違う、その土地土地での様々な人々の暮らし、風景を垣間見ることができました。「ある所では昼でも地球の裏側では夜」。時差があるでので当然のことですが、その当然のことに改めて自然の偉大さやスケールの大きさ、その土地土地に合った人の営みがあるのだと感じましたので、「この本は20年経っても大切にしてもらえるだろう!」と思いました。

「えほん 北緯36度線」


自分も旅をしている気分になります


今回、初めてプレゼントとして絵本を選んだのですが、正直な感想としてかなり楽しかったです。というのも、相手がどんな反応をするのかが楽しみだからこそ真剣に選ぶことが出来ました。様々な絵本と触れ合い、少年時代の懐かしい気持ちが蘇ってくる絵本の良さにも気づけました。
みなさんも、子供時代に読んだ絵本をもう一度読んでみてはいかがでしょうか?

絵本屋きんだあらんど
〒606-8354 京都府京都市左京区頭町351
http://kinderland-jp.com/




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